押忍!一男塾(ブログ塾) 塾長の一男です。
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今回は嫌われる勇気の第三夜の内容をギュギュっと講義していきます。
第二夜の講義を受けていない方はこちらの記事からどうぞ。

ところで、対人関係の悩みを解決できる魔法のような方法があるなら知りたくありませんか?
今回の講義を受ければそんな魔法を使い、対人関係の悩みを激減することができるかもしれません。
先に今回の講義の結論はこちらです。
第三夜〜他者の課題を切り捨てる〜
- 承認欲求を求めない、褒めない・叱らない
- 対人関係の悩みを激減する方法は「課題の分離」!
- 相手の課題に介入せず、自分の課題に介入させない
- 本当の自由とは「嫌われること(嫌われることを恐れない)」
それでは今回も楽しく学びましょう!時間がない方は、気になる見出しから確認してください。一男塾(ブログ塾)開校ーー!!
自己啓発系の本なら、これ1冊で十分だと断言できるほど、素晴らしい1冊です。
講義ではあくまでも要点を伝えるのみで、実際に読む以外に本当に理解できることはありません。
「嫌われる勇気」の本書を読めば、具体例も多くかなり実践的に理解できます。
哲学者と青年の対話形式で書かれているので、読み物としても面白いです。
読んでない人はイチオシですので必ず読んでください。
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承認欲求を否定する

嫌われる勇気では、承認を求めてはいけないとしています。
え?承認欲求って人の基本的欲求じゃないの?
そう思った人もいると思います。
さらに、「褒める」ことも「叱る」こともしてはいけないとしています。
叱るのが駄目なのは良く聞きますが、褒めることが駄目というのは正直驚きですよね?
理由は以下のとおりです。
- 自分の人生は自分のことを考え自分のために生きるもの
- 人は他者の評価ばかり気にして他者の期待を満たすために生きているのではない
- 他者から承認されることを願うあまり、最終的には本当の自分を捨てて他者の人生を生きることになる
- 褒めてくれる人がいなければ適切な行動をしない
- 叱る場合は罰する人がいなければ不適切な行動をとる
- 褒めてもらいたいから〇〇するなど、褒めてもらうことが目的になる
- 誰からも褒めてもらえばければ憤慨するか二度とこんなことしないと決心する
課題の分離とは?

承認欲求をはじめ対人関係に苦しむ人は他者の期待に答えようとし、良い意味で自分本位に振る舞うことができていません。
決して傍若無人に自分勝手に振る舞うということではありません。
これを理解するのに必要なのが「課題の分離」です。
- 目の前の課題に対し、これは誰の課題なのかを考え自分の課題と他者の課題に分離する
- 課題を見分ける方法はその選択によってもたらされる結果を最終的に引き受けるのは誰かを考える
- 分離したら他者の課題には踏み込まない
- 大抵の対人関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることで起こる
- 他者の課題には介入せず、自分の課題には介入させない
- 課題の分離で対人関係の悩みは激減する。具体的に対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた画期的な視点
この課題の分離を理解する上で大切になることわざがあるのでこちらも紹介します。
そのことわざとは、「馬を水辺に連れて行くことはできるが水を飲ませることはできない」です
- 人は他人に対して機会を与えることはできるが、それを実行するかどうかは本人次第
- 本人の意向を無視して何かを強要しても後で反動がくるだけ
- できることは、本人がやりたいと思ったときに援助すること、その環境を提供することだけ
- 大事なのは本人が素直に相談したいと思える信頼関係を築けているか
- 相手を信じたり支援することは自分の課題、それに対し相手がどう動くか、評価するかは相手の課題
子供の勉強について課題の分離を考える
「課題の分離」を何となく理解できまたか?
ここでは、更に課題の分離を理解するために「子供の勉強」を例に紹介します。
- 子供が勉強するかしないかは本来子供の課題であって親の課題ではない
- 子供が勉強しないと選択した結果、例えば授業についていけない、希望の学校に入れないなど最終的な結果を引き受けるのは子供
- 勉強を自力で解決する、援助を求めて解決するなどは子供の課題
- 勉強は本人の課題であることを伝え、本人が勉強したいと思ったときにいつでも援助する用意があることを伝えるのが親の課題
- 親が勉強しなさいというのは、子供の課題に対して土足で踏み込む行為で、これでは衝突をさけることはできない
- 大切なのは子供が何をしているのか知った上で見守ること
- 決して放任主義を推奨するものではない(放任は子供が何をしているのか知らない、知ろうとしない態度のこと)
- 子供が自分の希望通りに動かなくても、なお信じられるかが大事
課題の分離は対人関係の入り口です!
良好な対人関係を結ぶには、差し伸べれば手が届くが相手の領域には踏み込まないそんな適切な距離が必要です。
課題の分離は自己中心的になることではなく、むしろ他者の課題に介入することこそ自己中心的なことです。
親が子供の進路や結婚相手まで口をだしたりするのは自己中心的な発想以外のなにものでもありません。
他者の期待を満たすために生きることは楽なこと

課題の分離ができず、承認欲求を捨てず、他者の期待を満たすために生きることは「楽なこと」なんです。
なぜなら自分の人生を他人任せにしているからです。
- 誰かの敷いたレールの上を進んでいれば道に迷うことはなく楽
- 自分の道を自分で決めようとすれば当然迷いがでる、いかに生きるべきかという壁に直面する
- 他者からの承認を選ぶか、承認なき自由を選ぶか
- 他者からの承認を選ぶ人は誰からも嫌われたくない
勿論積極的に嫌われたいと思う人はいません。ではどうするか。答えは一つ、「他者の顔色を伺い他者に忠誠を誓う」ことです
これは自分に嘘をつき、周囲の人にも嘘を付き続ける生き方で不自由な生き方です。
不自由な生き方を選んだ大人は、自由に生きている若者をみて享楽的だと批判します。
サラリーマンの人はよくわかるんじゃないですかね?
サラリーマンはどうしても様々な制約や他者の顔色を伺わざるを得ないことありますよね?
本当の自由とは?

では不自由ではなく、本当の自由とは何でしょうか?
本当の自由とは欲望や衝動に身を任せたまま坂道を転がり落ちることではなく、転がる自分を停止させ坂道を登っていくことです。
そして本当の自由を一言で言うと、(この後名言でます)
他者から嫌われること!!!!(えーーーー😂)
なぜなら全ての悩みは対人関係で、我々は対人関係の悩みから解放されること、対人関係からの自由を求めています。
しかしこの世界に自分一人で生きることはできません。
つまり他者から嫌われているということは、あなたが自由に生きている証なのです。
- 全ての人から嫌われない生き方は不可能
- 他者から嫌われろとか悪行を働けではなく、嫌われることを恐れるなということ
- ただ課題を分離し、他者からどう思われるかより自分がどうあるかを貫く、つまり自由に生きる
課題の分離が理解できれば全ての対人関係のカードは自分が握っていることがわかります。
他者を操作しようとして自分が変わるのは誤りで、ただ自分が変わるだけです。
その結果として相手がどうなるかはわかりませんし、それは相手の課題です。
カズオー心理学

「嫌われる勇気」の考えを、一男のサラリーマン経験や、ビジネスへの応用の点から解説します。
皆さんお待ちかね、名付けて「カズオー心理学(笑)」!今回もやりますwww
仕事をする上でも、課題の分離はとても大切
特に「上司と部下」「部門間」「組織階層間」などは、課題の介入が起きやすい!
課題の分離の具体的応用を一つ紹介すると、「共感」と「提案・支援」
相手の課題には踏み込まず、まずはただ「共感」して受け入れる
その上で、自分ができることは水辺に連れていくこと、つまり「提案・支援」による環境提供
大切なのは押し付けではなく、あくまで相手に選択肢を提示するだけ、決めるのは相手
第三夜 〜他者の課題を切り捨てる〜 まとめ
今回は、「第三夜〜他者の課題を切り捨てる〜」の内容を解説しました。
仕事も子育ても交友関係でも、この「課題の分離」は本当に大切な考えです。
これまで意識してなかった人は、相手の課題に介入していないか、これを問いかけるだけで対人関係が今より良くなります。
是非試してみてください!!
次回は、「第四夜〜世界の中心はどこにあるか〜」を超要約で徹底解説していきます。
課題の分離は対人関係の入り口、次回はいよいよ対人関係のゴールである「共同体感覚」を講義します。
次回もお楽しみに!
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