押忍!一男塾(ブログ塾) 塾長の一男です。
学歴最下位から大企業で10年以上トップ昇進を続ける現役サラリーマンです。
塾の運営方法や一男の詳細なプロフィールを知りたい方はこちらを参照ください。
今回の講義では、サラリーマンが持つべき具体的マインドセットとして、「アドラー心理学」を徹底解説していきます。
そもそもマインドセットって何?という人は、こちらの記事が参考になります。

アドラー心理学の本の中で最も有名である「嫌われる勇気」の要約をベースに、一男のサラリーマン経験も交えて解説します。
- そもそも「アドラー心理学」って何?
- 「嫌われる勇気」を読んだけどよく理解できなかった
- ビジネスにどう活かせばいいの?
そう思っている人には、必見の内容です!
内容を丁寧に掘り下げるため、1講義につき「嫌われる勇気」の1章を解説し、全5回に分けて講義していきます。
先に今回の講義の結論はこちらです。
- 「原因論」ではなく「目的論」の立場をとることが大切
- 「目的論」とは、何か目的があってその結果を作り出しているという考え
- この「目的論」をマインドセットできれば人は変われる
それでは今回も楽しく学びましょう!時間がない方は、気になる見出しから確認してください。一男塾(ブログ塾)開校ーー!!
「嫌われる勇気」の前提

「自己啓発の源流」、「幸福の哲学」とも呼ばれるのが「アドラー心理学」です。
このアドラー心理学の数ある著書の中で、最も有名なのが「嫌われる勇気」です。
かなり有名な本なので、知らない人はいないかも知れませんが、もしまだ読んだことがないと言う人は、思考停止でポチってください。
大事なのでもう一度言います。思考停止でポチってください。
自己啓発系の本なら、これ1冊で十分だと断言できるほど、素晴らしい1冊です。
講義ではあくまでも要点を伝えるのみで、実際に読む以外に本当に理解できることはありません。
「嫌われる勇気」の本書を読めば、具体例も多くかなり実践的に理解できます。
哲学者と青年の対話形式で書かれているので、読み物としても面白いです。
読んでない人はイチオシですので必ず読んでください。
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「嫌われる勇気」では、
- 人は変われる(人は主観が全て。主観を変える勇気があるかどうかが問題)
- 世界はシンプル(主観が複雑にしている。主観が変わると世界はシンプル)
- 誰もが幸福になれる(世界がシンプルになれば、自然と誰もが幸福になれる)
が大きな主張です。つまり、勇気を出せば誰もが幸せになれるということです。
アドラー心理学は思想であり、哲学です。個人心理学とも呼ばれます。
デール・カーネギーの「人を動かす」、スティーブン・R・コビーの「7つの習慣」にもアドラー心理学の思想が入っており、影響を受けています。
言うまでもなくどちらも名著中の名著なので、まだ読んでない人は是非読んでみてください。
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「7つの習慣」は、要約ではないですが、過去の講義で少し触れていますので、気になる人は読んでみてください。

- 「嫌われる勇気」は本来のアドラー心理学よりも強い言い切りをしている部分があります。
- 解説の中でも触れますが、この点は大事な部分なので認識しておいてください。
第一夜〜トラウマを否定せよ〜

最初からかなり過激なタイトルですw
このタイトルだけみて、
- トラウマなんて否定できない
- 実際にトラウマを抱えて苦しんでいる人はいる
- スピリチュアルな精神論だ
と思った人もいるかもしれません。
ですが嫌われる勇気では、トラウマを明確に否定します。
この世にトラウマはない、それはあなたがそう思い込んでいるだけだと言い切ります。
なぜそのような考えができるのか、この後詳しく解説していきます。
- 「嫌われる勇気」ではトラウマを否定しているが、「アドラー心理学」では否定という強い立場はとっていない
- トラウマはある「かもしれない」という立場
- 過去の原因は影響因として存在するかもしれないが、決定因は自己にあると考え、アドラー心理学では「自己決定性」と言われる
- 全か無かのような極端な断定ではなく「であるかもしれない」と考え、アドラー心理学では「柔らかな決定論」などと言われる
「原因論」と「目的論」

トラウマを否定するという考えが何故できるのか、その答えが「原因論」と「目的論」です。
第一夜の結論をギュギュッと超要約すると、以下のとおりです。これがわかれば要点はばっちりです!
「原因論」
- 何か原因があって結果がある。原因をなくしたり対処すれば結果が変わる。フロイトによって提唱される。
「目的論」
- 何か目的があってその結果を作り出している。考え方や目的を変えれば結果が変わる。アドラーによって提唱される。
「原因論」は、一見普通のことと感じる人も多いのではないでしょうか。それだけ原因論が一般的に浸透していると言えます。
結果はどちらも同じです。それを何かの原因のせい(自分or誰かのせい)にするのか、それとも自分で選択した目的のせいにするのかの違いです。
厳しいようですが、人の可能性を信じている前向きな捉え方が「目的論」と言えます。
どちらも今この瞬間の結果に変わりありませんが、向いている方向が違います。
「原因論」は過去を向いており、「目的論」は未来を向いています。
この意味でも、直面している課題をこれからどうするか、と捉えられる前向きさが「目的論」にはあります。
このように、目的論の立場をとることで、自分の選択次第で未来を変えれるものと捉えて行動することができます。
「原因論」と「目的論」の事例
具体的に「嫌われる勇気」の中で紹介されている事例で「原因論」と「目的論」の違いを詳しくみていきましょう。
事例1 「引きこもり」
子供が家に引きこもっている家庭の話
原因論
- 過去の家庭環境(トラウマ)が原因で、他者と関わるのが怖くなったから、家に引きこもるようになった。
- 引きこもるのは、引きこもる原因があるから。
目的論
- 親の注目を集めたいから家に引きこもる。
- 外に出れば誰も自分をみてくれないから理由をつけて引きこもる。
- 引きこもるのは、引きこもりたい目的があるから。
事例2 「怒りの感情」
ウエイターが客の買ったばかりの一張羅の上着にコーヒーをこぼした話。
原因論
- 大声で怒鳴り散らした。
- コーヒーをこぼされ怒りで我を忘れて怒った。
- 考えるより先に声が出た。感情には抗うことができない。
目的論
- 大声を出したかったから怒った。
- 大声を出す目的のために怒りの感情を捏造した。
- ウエイターを屈服させ従えたかった。威圧するほうが楽だから。
- 冷静に説明して解決することもできた。
事例3 「ライフスタイル」
誰かのようなライフスタイル(性格や気質)になりたいが、なれないと諦める人の話
原因論
- 幸せが実感できないのは自分のライフスタイルが原因
- そんな自分が大嫌い。
- ライフスタイルは変えられない。
目的論
- 今不幸だと思っているなら、それは自分で不幸を選んでいるから。
- 自分で変わらないと決めているから変われない。
- ライフスタイルは変えられる。
- 少しくらい不便でも今のライフスタイルのままでいる方が楽だと思っている。
- 新しいライフスタイルを選ぶと、何が起こるかわからないし不安。
「原因論」と「目的論」に関する格言
「嫌われる勇気」の中でいかに「目的論」が大事か、格言がいくつかありますので引用します。痺れます。
原因論の住人になると一歩も前に出られない。原因論は過去のここに原因があると指摘するだけ。だからあなたは悪くないと慰めて終わり。
原因論の住人になれば、過去に縛られたまま、この先ずっと幸せになることができなくなる。
過去が全てを決定し、変えられないのであれば、今日を生きる我々は人生に対して有効な手立てが打てなくなる。
感情を否定している訳ではなく、感情に抗えない・支配されることを否定している。
幸せになる勇気が足りていない。人は可能性の中に生きていたいから、勇気を持って現実に実行して失敗するのが怖いから変わろうとしない。
経験の中から目的に叶うものを見つける。経験に与える意味によって人生は決まる。
人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分である。
問題は何があったかではなく、どう解釈したかだ。
人の可能性を考える。もし、人間が変われる存在なら、原因論はあり得ず、自ずと目的論になる。
変わることの第一歩は、知ることから始まる。
答えとは誰かに教えられるものではなく、自らの手で導き出していくもの。他者から与えられた答えは所詮対処療法に過ぎず価値がない。
何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかが大切。
これまでの人生で何があっても関係ない。自分の人生を決めるのは、今ここに生きるあなただといっている。これからどうするかで全てが決まる。
カズオー心理学

「嫌われる勇気」の考えを、一男のサラリーマン経験や、ビジネスへの応用の点から解説します。
名付けて「カズオー心理学(笑)」!必見ですwww
「目的論」は、変えられない過去の原因に縛られるより、変えられる未来の目的を考えるという点でとても前向きで建設的な捉え方。
ビジネスの視点では、「なぜできなかったのか」を考えるより、「どうすればできるのか」を考える方が、前向きで建設的な課題解決に繋がる。
過去を有効に活用するなら、客観的な振り返り・改善による成長には活かせる。
どんな仕事も目的を常に考える。目的に立ち返ることは、本質を捉える上でとても重要。
仕事に慣れてきたり、ルーチン作業になってくると、この「目的」を忘れがちになる。
常に目的に立ち返る意味でも、この「目的論」は大事な考え。
第一夜 〜トラウマを否定せよ〜 まとめ
今回は、「第一夜〜トラウマを否定せよ〜」の内容を解説しました。
前向きな人生を送る上でも、仕事で成果を出す上でも、本質的なモノの見方をする上でも、「目的論」はとても大切な考えです。
皆さんも、日々の仕事一つ一つの「目的」を改めて問い直してみてください。
目的からみて、現在の仕事がズレていると感じるなら、それは改善の機会です。
次回は、「第二夜〜すべての悩みは対人関係〜」を超要約で徹底解説していきます。
次回もお楽しみに!
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