押忍!一男塾(ブログ塾) 塾長の一男です。
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今回は嫌われる勇気の第五夜の内容をギュギュっと講義していきます。
第四夜の講義を受けていない方はこちらの記事からどうぞ。

最後となる第五夜は、「幸福とは何か」についてその具体的な答えが示されます。
皆さん勿論幸せを掴みたいですよね?
今回の講義を受ければあなたも幸せになる考えが理解できます。
先に今回の講義の結論はこちらです。
第五夜〜「いま、ここ」を真剣に生きる〜
- 共同体感覚を持つためには「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」
- 幸福とは「他者貢献”感”」
- 人生は点の連続、過去・未来でなく、「今」を真剣に生きる
- 自由を求める際の導きの星は「他者貢献」
それでは今回も楽しく学びましょう!時間がない方は、気になる見出しから確認してください。一男塾(ブログ塾)開校ーー!!
自己啓発系の本なら、これ1冊で十分だと断言できるほど、素晴らしい1冊です。
講義ではあくまでも要点を伝えるのみで、実際に読む以外に本当に理解できることはありません。
「嫌われる勇気」の本書を読めば、具体例も多くかなり実践的に理解できます。
哲学者と青年の対話形式で書かれているので、読み物としても面白いです。
読んでない人はイチオシですので必ず読んでください。
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自己肯定ではなく自己受容

対人関係のゴールである共同体感覚を持てるようになるには、まずは自己肯定ではなく自己受容の考えを理解することが大切になります。
- ネガティブな部分も含めてありのままの自分を受け入れること
- できない自分をありのままに受け入れ、できるようになるべく前に進んでいくこと
- 例えるなら、60点の自分をそのまま60点と受け入れた上で、100点に近づくにはどうしたらいいか考えるのこと
- 無理にポジティブになって自分を肯定すること
- できもしないのに「私はできる」「私は強い」と自らに暗示をかけること
- 例えるなら、60点の自分に、今回はたまたま運が悪かっただけで本当の自分は100点なんだと言い聞かせること
自己受容は肯定的な諦めとも言えます。変えられるものと変えられないものを見極めることが重要です。
- 変えられないものに注目するのではなく、変えられるものに注目するしかない
- 変えれないものは受け入れ、変えられるものは変えていける勇気を持つこと
- それが自己受容であり全ては勇気の問題
最近はよく、「自己肯定が大切」という言葉を聞く機会が多いですが、「自己受容が大切」とはあまり聞きませんよね?
このありのままの自分を受け入れる「自己受容」の考えを知っているだけで、変にポジティブになる必要がなくなり、受け止め方が楽になります。
他者信頼とは?信用と信頼は何が違うのか

自己受容の考えを理解した後、次に大切になるのが「他者信頼」です。
- 対人関係の基礎は信頼によって成り立つ
- 信用は条件付きで何かしらの担保が必要
- 信頼は他者を信じるにあたり一切の条件をつけない
- 裏切られても信じ続ける態度を信頼と呼ぶ
- 信頼の反対は懐疑で、全てを疑っていると前向きな関係は築けない
- 他者を信頼することは仲間だと認めること
信頼した結果、騙されて利用されることもあります。
しかし裏切られてなお、無条件に信じ続ける人がいたら皆さんはどう思うでしょうか?
どんな仕打ちを受けても信頼してくれる人がいる、そんな人に何度も裏切ることができるでしょうか?
裏切るか裏切らないかを決めるのは自分ではなく相手の課題です。
自分がどうするかだけ考えれば良く、無条件の信頼は良好な人間関係を築いていくための最高の手段です。
できてそうで意外と難しい「他者信頼」、この無条件の信頼を意識するだけでも対人関係の改善が期待できそうですよね?
他者貢献で自らの価値を実感

他者信頼の考えを理解した後、いよいよ最後に大切になるのが「他者貢献」です。
- 仲間である他者に対して何らかの働きかけをしていくこと、貢献しようとすること
- 他者貢献は人のために自分の人生を犠牲にする自己犠牲ではない
- 自分の存在や行動が共同体にとって有益、誰かの役に立っていると思えたときだけ、自らの価値を実感することができる
- 他者に貢献するのは自分のため
- 他者を敵だとして行う貢献は偽善、仲間だとして行う貢献は偽善にはならない
仕事も基本は「他者貢献」です。
労働により他者貢献し、共同体にコミットすることで自らの存在価値が受け入れられます。
お金を稼ぐことも大きな要因ですが、仕事の本質は他者貢献であり、「ここにいても良い」と実感するために仕事をしています。
共同体感覚には「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」が必要
ここまで紹介した「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」はすべて結びついています。
共同体感覚を持つには、3つ全ての条件が必要になります。
- ありのままの自分を受け入れる自己受容をするからこそ、裏切りを恐れることなく他者信頼することができる
- 他者に無条件の信頼をよせて人々は自分の仲間だと思えているからこそ、他者貢献することができる
- 他者に貢献するから私は誰かの役に立っていると実感し、ありのままの自分を受け入れることができ自己受容することができる
理屈はわかっても、現実はそんなに甘くないと思う人もいるのではないでしょうか?
全員があなたを好きなったり、肯定し続けることは絶対にありません。
逆に世の中には必ずあなたの味方になってくれる人がいるのも事実です。
どの人に注目するのかは、一つ大きなポイントかもしれません。
そしてもう一つ大切なのが、自分が特別な存在ではなく、普通であることを受け入れることです。普通は決して無能ではありません。
幸福とは貢献”感”である

いよいよ確信に迫っていきます。
幸福の正体、それは何か。
ズバリ「幸福とは貢献”感”」です!!(えーーー😎)
この点について詳しく説明します。
- 誰かの役に立っている、共同体にとって有益な存在であるという”自分の思い”
- 貢献している”思い込み”が自分に価値があることを実感させてくれる
- 本当に貢献できたかは確認できず、「私は誰かの役に立っているという主観的な感覚(貢献感)」を持てればそれで良い
- 人間にとって最大の不幸は自分を好きになれないこと
承認欲求により得られる貢献は他者につくすという点で不自由であるとされています。
幸福は自由があってこそで、対人関係における自由は普遍的なものです。
貢献”感”が持てているなら他者からの承認はいらず、他者から認められなくても誰かの役に立っていると実感することができます。
人生とは線ではなく点の連続

幸福の正体がわかったところで、最後は「人生」についての話です。
人生は点の連続であり、線のように感じるのは点の連続でしかないとされています。
つまり今を生きるしかないと言うことです。
- 人生には大きな目指すべき目標があり、全てはそこに向かうまでの道のりと考えること
- 人生の目的が山頂を目指す登山なら、そのほとんどは途上になる
- 途上だと考えると、本当はこれがしたいけどやるべき時がきたらやろうと考える
- 人生とは今この瞬間を全力で生きることの連続と考えること
- 人生の目的は山頂を目指すのではなく登山そのものであり、結果として山頂に辿り着くかは関係ない(過程そのものを結果とみなすようなこと)
- 何かの目標に向かって頑張っている人は、途上ではなく今ここを全力で生きてきた人
- 今ここが充実していればそれで良い
今ここに強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなります。
今ここだけを真剣にいきるべきで、人生は連続する”今”で過去も未来も存在しません。
過去にどんなことがあっても自分の今には何の関係もなく、未来がどうだなどは今ここで考える問題ではありません。
今できることを真剣かつ丁寧にやっていくということですね😎
無意味な人生に意味を与える

一体人生の意味とは何か?人はなんのために生きるのか?
こうした疑問は誰でも一度は考えたりしますよね?
この点に関し、「嫌われる勇気」では人生に意味はないと断定します。
例えば戦禍や天災のような理不尽に突然あうかもしれません。つまり意味はなく、困難に見舞われた時こそ「これから何ができるか」と前をみるべきです。
一般的な人生の意味はないとした上で、人生の意味はあなたが自分自身に与えるものだとされています。
では人生の意味が見つけられず、迷っている人は何故迷っているのか?
それはあなたが自由を選ぼうとしている、つまり他者から嫌われることを恐れず自分らしい人生を生きようとしているからです。(まさに私もそうでした・・・)
自由を選ぶとき道に迷うことは当然あります。
自由な人生を生きていく上での大きな指針として、「導きの星」が掲げられています。
この星に向かってれば幸福になれる「導きの星」とは
そうです、「他者貢献」です!!
- どんな人生を送ろうと、嫌われようと、この「他者貢献」の星さえ見失わなければ迷うことはないし何をしても良い
- 「他者貢献」に向かい、自分が変わることでしか世界は変わらない
- 他の人が協力的でなくても自分には関係ない、行動は自分から始めるべき
他の誰でもない、自分の人生はあなたが始めるのです!!
カズオー心理学

「嫌われる勇気」の考えを、一男のサラリーマン経験や、ビジネスへの応用の点から解説します。
皆さんお待ちかねの「カズオー心理学(笑)」も今回で最後です😪寂しいですね😎
仕事で大事なのも「他者貢献」ではなく「他者貢献”感”」
見返りは一切求めず、ひたすら「貢献してると自分が思う」ことをやる
誰かのためにやるという目的を持てると「行動の幅が広がる」
川に溺れた人を助けるのは「誰かのため」、助けないのは「自分のため」。つまりリスクをある程度とれるようになる(損したくない、怖い、面倒くさいという殻を破れる)
自分のために時間を使うと目先の仕事は早くなる、誰かに貢献する(助ける・支援する)ために時間を使うと将来的な仕事が早くなる(逆に助けてもらえる、関係性が向上しスムーズなど)
第五夜 〜「いま、ここ」を真剣に生きる〜 まとめ
今回は、「第五夜〜「いま、ここ」を真剣に生きる〜」の内容を解説しました。
仕事だけでなく、人生を生きる上でも、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」はとても大切な考えです。
そして幸福とは他者貢献”感”であり、これを知っていると他者の評価に依存せず、自分らしい人生が送れます。
仕事も人生も導きの星である「他者貢献」を忘れず、そして幸福になるために「他者貢献”感”」をしっかり意識して行きましょう!
このマインドで仕事も人生も激変すること間違いなしです。
次回からは、マインドセットではなく更に実践的な「思考法」についてお届けします。
一男塾オリジナルのとっておき「思考法」も紹介していくのでお見逃しなく。
自分で言うのも何ですが、仕事力を劇的にアップさせる「思考法」紹介します😎
では次回もお楽しみに!
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